asahi.com:荷風の魅力 凝縮-マイタウン東京: "◆没後50年、18日まで神田で企画展
同じ東京生まれの漱石や芥川でもこんな企画展にはならないだろう。神田で現在開かれている「永井荷風展」を訪ねると、そんな気になる。浅草のストリッパーに囲まれ、ご満悦の荷風の写真や、本人を模した人形や作品を再現したジオラマまで、まさに東京下町を愛した荷風ワールド。遊び心が垣間見える。没後50年。現代人の心をとらえて離さない荷風の魅力を探った。
(小泉信一)
「荷風って、好色な作家という風に見ている人もいるけれど大間違い。生涯にわたって心の自由、表現の自由を追求した人です」
そう語るのは企画展を呼びかけた松本彩子さん(38)。麻布のお屋敷で読書にいそしんだり、ガーデニングで自然に触れたりと独り暮らしを満喫していた荷風のライフスタイルにひかれるという。
松本さんは神田神保町でバーを営んでいる。店にくる作家や記者、出版業界の人たちに「荷風展を開きたい」と相談したところ、実行委員会が発足。約80点の初版本や直筆の原稿、掛け軸など貴重なコレクションが集まった。"
本日は最終日とあって、持田叙子氏などの座談会もありとても充実していた(ぎりぎりの時間に行ったので整理券の番号は99番、おいらが最後だった)。展示の内容も石塚公昭氏などの人形・ジオラマなんかがあって大満足。それより驚いたのは混雑ぶり。いまだに荷風の人気はすごい。それ以上に松本さんを盛り上げようとする「実行委員会」の意気と実力がうかがえる。
ニッポンもまだまだ捨てたものではない。
持田叙子氏の最新作もまた荷風について。本日発売。アマゾンにはまだ入っていないようだが、東京堂書店で買える:
0 件のコメント:
コメントを投稿